心理系

自己理解を深めるワーク

こんにちは!きのした鍼灸接骨院の木下です。

前回の見栄を張りすぎるとメンタル崩壊・・・より自分の価値観を知る方法を紹介しているもの見つけたのでご紹介致します。

自己理解を深めるワーク

何となくやる気がわかないとき、目標達成に向けて自分のモチベーションを高めたいとき、人生設計に迷ったとき、自分の強みを見つめなおしたいときなどにお試しください。

このワークは「動機づけ面接を身につける-ひとりでもできるエクササイズ集」(星和書店)に収録されています。

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以下実施の手順を説明していきます。

1.すべてのカードを「私にとって大切」か「私にとって大切ではない」に分類する

価値観並び替えカードをダウンロードして印刷し、切り分けます。すべて切り分けたらまず、すべてのカードを自分にとって「大切」か「大切でない」に分類しましょう。

カードの量は沢山あります。あまり考え込み過ぎずに、直観的に進めていくといいでしょう。
2.「私にとって大切」に分類したカードについて、さらに、「私にとって大切」か「私にとって、とても大切」に分類する

このワークでは、カードの数が5枚くらいになるまで同様の作業を繰り返します。2段階目は、ステップ1で「大切」に分類したものを再び「大切」か「とても大切」に分類します。

3.「私にとって、とても大切」に分類されたカードから、特に大切なものを5つ選ぶ

価値観選びの最後のステップは、沢山あるカードの中から、自分にとって上位5位くらいに入る価値観を見つけることです。どれも大切な価値観で、選ぶのが難しいかもしれませんが、優先順位を付けるのは大切なことです。10つ以内、5つ前後であれば、それらの価値観を日ごろ意識して生活することが可能でしょう。

このステップでは「とても大切」に分類された価値観から上位約5つを選び出します。とは言っても、多くの場合、「とても大切」にはまだ沢山のカードが残っていて、そこから5つを選び出すのは難しいかもしれません。そんなときは、「とても大切」に分類されたカードからランダムに2枚を選び、どちらがより大切か組みにして比較していきます。さらに、より大切な方に選ばれたカードから2枚選んでどちらがより大切か比較していきます。これを3、4回繰り返せば、とても大切な価値観のうち、上位にくるものがかなり絞られるはずです。

 

しかし、ここですぐに上位5つに絞ってはいけません。ランダムに2枚選んでどちらか一方を選考に残した場合、偶然上位のカードが2枚ぶつかってしまって、どちらか一方が外れてしまっている可能性があります。ですから、ここでもう一度、「とても大切」に分類されたカードのうち、ペアごとの比較で落選してしまったカードに目を通し、最終選考に復活させた方が良さそうな価値が眠っていないか確認します。そして、それらも含めて最終選考を行います。

最終選考には大抵10枚前後のカードが残ります。ここまできたらある程度自分の中でも、自分が価値を置いているものへの理解が深まっていると思います。最後まで残ったカードを、大切に思う順番に並べて、上位5位を選びましょう。5位に入ったものが4位までのものと比べてあまり魅力的でなかったら、今後のプロセスは4位までのカードで進めていってもかまいません。逆に、6位や7位に入ったカードがどうしても魅力的で上位から外せないというのであれば、そこまでも含めて次のプロセスを進めていきましょう。

ともあれ、ここで自分が価値を置いているものを見つめ直すプロセスは完了です。いったん最後に選んだカードを見つめ直し、これまでのプロセスを振り返りましょう。自分が価値を置いているものを見つけるのは簡単だったでしょうか、それとも難しかったですか?それらの価値は普段から大切にしているものばかりですか、それとも普段は意識していない価値観に気づかされたでしょうか?選ばれたカードには自分らしさがあふれていますか、それとも理想の自分ではあるけれども今の自分とは遠く感じるでしょうか。これまでのプロセスを振り返り、感想を書き留めておくと良いでしょう。

以降のプロセスでは、これらの価値観を通して普段の生活を振り返り、今後の目標を探索していきます。

4.選ばれた上位の価値について、その価値を実現するために今できている行動を挙げる

それぞえのカードについて4から7を一気にやると良いかもしれません。つまり、すべてのカードについて4をやって、5をやって、6をやって…と進めるのではなく、各カードについて、4から7をそれぞれ書き出すと良いでしょう。

まず考えるのは、今できていることです。各カードに書かれた価値を実現するためにあなたが今できていることは何ですか?些細なことでもいいので、できていることを挙げてみましょう。もしかしたら、意識してはいなかったけど、ある価値を実現することの役に立っていたことがあるかも知れません。

例えば、「家族」という価値だったとしたら、「旅行にいったらお土産を買うようにしている」、「年に数回は祖父母の家にも顔を出す」、「平日夜や週末に家族と過ごす時間を大切にしている」などが当てはまるかもしれません。

5.選ばれた5つの価値について、その価値がさらに実現するのを妨げている行動を挙げる

次に、その価値が今以上に実現されるのを妨げている行動を挙げます。

「健康」という価値だったらどうでしょうか。「運動不足で太り気味」、「暴飲暴食」、「喫煙」、「働きすぎ」などが当てはまるかもしれません。

6.選ばれた5つの価値について、どんな行動がそれらの価値をさらに実現するのに役立ち、その行動を実行したとするとどんな良いことがありそうか考える

ここからは未来について考えます。まずは、今検討している価値について、どんなことをすればそれをもっと実現するための助けになるでしょうか?思いつく限り挙げてみると良いでしょう。

いくつか具体的な行動が挙がったら、次に、もしそれを実行したとすると、どんな良いことがあるかイメージします。自分にとってどんな良いことがあるでしょうか。周りの人の反応はどうでしょうか。それを実行することで養われるあなたの能力は何かありますか?起こり得ることをできるだけ具体的にイメージしてみます。

7.十分にこれらの価値を実現するために、これからできそうなことを挙げる

最後のステップは具体的な目標を立てることです。ステップ6では理想的な状況をイメージしました。そのすべてが実現すればそれに越したことはありません。しかし、そのすべてを実現する必要はありません。なぜなら、ほんの少しでも今とは違ったことを実行に移せば、それがその次の新たな変化のきっかけになるからです。

まるでドミノ倒しのように、良い変化は積み重ねられ、最終的にそれは大きな変化になります。できるだけ小さな目標を立て、小さな変化を起こすこと。それがこのステップのポイントです。

以上で、自己理解と動機づけのための「価値並び替えカードを使ったワーク」の説明を終わります。いかがだったでしょうか。シンプルで簡単そうに見えますが、やってみると意外と大きな気付きがあるものです。お時間のあるときにお試し頂ければ幸いです。

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