外科系足部

シンスプリント

こんにちは!きのした鍼灸接骨院の木下です。

今回のテーマは「シンスプリント」についてです。

シンスプリントとはスポーツをして走ることが多いスポーツを行っている人に多く、運動時や運動後に足のすねの内側に痛みが起こるものをいい、過労性(脛骨)骨膜炎、過労性脛部痛、脛骨内側症候群などとも呼ばれています。

出典:土井治療院

シンスプリントは痛みを我慢して走っていると走れなくなってしまい、病院で疲労骨折と診断されて長い間運動を中止せざるおえないこともあります。
また時間がたつと非常に治りが悪くなり、早期に治療を始めなければなりません。

原因

OVER USE の一つで、繰り返しのランニングやジャンプを過度に行った場合に発症しやすい障害となります。過度の運動量、運動時間、運動内容、週の運動日数または悪いフォーム、硬い路面、薄く硬いシューズ(踵の摩耗)、下肢の形態異常(O脚、回内足、扁平足など)、下腿三頭筋の柔軟性低下、股・膝・足関節の柔軟性低下、足関節可動制限などが発生の誘因となります。
暫く運動していない人、部活に入ったばかりの人などの急激な運動量増加が一番悪い影響を及ぼします。

over-pronation

出典:ストレッチポール公式ブログ

病態は下腿内側筋群の疲労による柔軟性低下、特にヒラメ筋を主として後脛骨筋、長趾屈筋付着部が脛骨の表面を覆う骨膜を牽引して微細損傷(骨膜炎)をきたし、下腿内側の痛みを発生させるものと考えられます。

ランナーの発生頻度は高く、20~50%で発生すると言われています。

症状

徐々に発生する下腿内側(主に脛の内側の中1/3)の圧痛、運動時痛、腫張が主症状で、足屈筋の抵抗運動で痛みは増強します。
症状の程度は、次の通りです。
Stage1:痛みはあるがウォームアップにより消失する
Stage2:ウォームアップにより痛みが消失するが、スポーツ活動終了近くに痛む
Stage3:日常活動に支障はないがスポーツ活動中、常に痛む
Stage4:局所の痛みは常に存在して日常生活にも支障がある

検査

骨膜の炎症であるので、レントゲン上では変化がないのが一般的です。症状が続く場合は再検査も必要です。この場合、のちに骨変化が出てきたら疲労骨折と診断を変更します。
ただし、MRI画像にて脛骨の骨膜に肥厚した高信号変化(白色)が見られる場合があるようです。

鑑別疾患

下腿の痛みの原因として脛骨疲労骨折、コンパートメント症候群が挙げられます。実際、疲労骨折の初期像とは鑑別困難ですが、初期治療法は同様でよいでしょう。付着部の筋腱炎はほぼ同様の障害といえます。

治療

下腿部にかかる運動を制限します。急性期の場合は局所の安静やアイシングを行います。
足の扁平足や回内足の場合はインソール(足底板)も有効になります。

足底部、下腿部、股関節部を中心に理学療法(ストレッチや手技療法)を行い、痛みの度合に応じたリハビリを行っていきます。
例えば、タオルを指で手繰り寄せるタオルギャザーや踵上げ運動、ゴムチューブを足先に巻き足首を上に上げる運動などです。
痛みが消えてきたら、ウォーキングや軽いランニングを行っていきます。

また当院の施術では鎮痛効果の高い、超音波治療や電気療法を行って施術していきます。

 

急激に練習量を増やすと、再発しやすいですので、注意が必要となります。

 

以上です。

 

お身体の悩みがございましたらご遠慮なくご相談下さいませ。

【郡山市接骨院】きのした鍼灸接骨院

住所:福島県郡山市堤1丁目131-2 ドゥ・ウエルY 近くに郡山高校があります。

電話:024-983-0590

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