こんにちは!
今回のテーマは「皮膚炎の増長させる原因はグリア細胞にあるかもってニュース」です。
グリア細胞ってのは
・栄養を送る
・神経の位置を固定
・神経伝達物質の調整
・毒の排除するためのフィルター
などの役割があります。
要約すると
そのグリア細胞の作用である神経伝達物質の作用が上手く調整出来なくて痒みが増長するかもってニュースが出てましたのでご紹介致します。
皮膚炎など慢性的なかゆみを起こす脊髄のメカニズムを発見
九大、アストロサイトから放出される「リポカリン2」がGRPR神経に作用
研究グループは、慢性的なかゆみを発症する接触性皮膚炎モデルマウスを作製。ゲノム編集技術を使って「アストロサイト」と呼ばれるグリア細胞だけで「リポカリン2」を作れなくすると、かゆみ信号の強まりと過剰な引っかき行動、そして皮膚炎がすべて弱くなった。
皮膚炎など慢性的にかゆい状態では、脊髄後角でアストロサイトが活性化し、それが作り出す「リポカリン2」がGRPR神経に作用し、GRPの働きを強めてしまう。その結果、ちょっとした弱いかゆみ信号でもGRPR神経が興奮するため、かゆみが起りやすくなってしまう。アストロサイトは慢性的にリポカリン2を作り出すため、それが慢性的なかゆみとなると考えられるという。また、グリア細胞は、神経活動や神経疾患に積極的に関与することが近年次々と報告され、世界の注目を集めている。
この研究成果は、慢性的なかゆみのメカニズムの解明へ向けた大きな一歩となり、将来的にかゆみを鎮める治療薬の開発にも応用できることが期待される。研究グループは、「今後さらに研究を重ね、慢性的なかゆみの全容解明を目指していきたいと」と、述べている。
参照:https://www.m3.com/clinical/news/714221
アストロサイト細胞ってのはグリア細胞の一種。
参照:https://www.biophys.jp/highschool/A-08.html
神経伝達の際に橋渡しだったり、不要物を入れないようにしたりと様々な作用のある細胞です。
ここが、異常になるとリポカイン2ってのを沢山出して、異常興奮させるから痒みが出てくるって事ですな。
ここで細胞が悪いから薬飲まないとは早計で、以前にストレス下での持続的な筋緊張が、慢性的な痛みの発症につながると判明でも同じ内容となっている事から、ストレスがグリア細胞を異常興奮させているってのが考えられるかなと思います。
ストレスって難しいので、なかなか対処しにくい問題ですが、ストレスを感じている方は皮膚炎の原因はここかも知れませんね。
ストレスの対処方は色々と過去のコラムに書いてあるので見て頂くとして、分からければご相談ください!
だいたいの人は自分にあった動きをしていないから壊れるので、自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
体質的に皮膚炎になる方は、リポカイン2を抑える薬が出てくる可能性があるので今後の研究に期待ですね!