こんにちは!郡山市堤にあります、きのした鍼灸接骨院の木下です。
今回は怪我を治す為の施術で必要な知識「治癒までにかかる期間」についてです。
治癒とは、体に負った傷、あるいは病気などが完全に治ることを指す。狭義では「よくなった」ことを指し、「完全に治った」ことを完治(かんち)と呼んだりもする。
一方、医学的には寛解(かんかい、英: Remission)という語を用いる場合がある。これは永続的であるか一時的であるかを問わず、病気による症状が好転または、ほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態を指す。すなわち、一般的な意味で完治せずとも、臨床的に「問題ない程度」にまで状態がよくなる、あるいはその状態が続けば寛解したと見なす。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%BB%E7%99%92 Wikipedia
治癒過程には、炎症期、増殖期、成熟期の3つに分けることができます。
ひとつひとつ独立することなく並行して過程が進んでいきます。
簡単に言いますと
・炎症期 受傷後~7日程
・増殖期 約3日後~2週間
・成熟期 約5日以降~数年
詳しくは下記になります。興味がある方だけお読み下さい。
炎症期
炎症期は受傷後~7日程の期間で炎症反応が起き増殖期で起こる組織の変化を促します。その中で血小板やマクロファージは増殖期の組織変化、肉芽組織形成と血管新生に、不可欠になります。
増殖期
増殖期は、受傷して約3日~2週間の時期で、未熟ながらも組織の連続性が修復されます。この時期に表皮における上皮化、皮下組織における肉芽組織形成と血管新生があります。
肉芽組織形成
肉芽組織とは、結合組織で構成された組織の損傷後に起こる修復反応として作られる組織のこと。これは、新生血管、結合組織、線維芽細胞などで構成されます。
線維芽細胞とは、結合組織を構成する細胞の一つで、細胞外基質(細胞の外側の構成体)を合成します。
炎症期に損傷部へ集まった血小板やマクロファージなどからサイトカイン(特殊なタンパク質)が分泌され、線維芽細胞を刺激します。受傷してから3~5日までに、活性化した線維芽細胞が、損傷部に集まります。そして、活性化した血小板やマクロファージ、線維芽細胞からは、別のサイトカインが分泌されます。
そのサイトカインは、線維芽細胞を増殖させ、線維芽細胞の細胞外基質の合成を促します。すると、損傷部は、細胞外基質で埋め尽くされるようになります。そして、徐々にコラーゲン繊維に置き換わります。ただ、この時期のコラーゲンは、線維は細く、線維束も作られていないので脆く壊れやすいです。
血管新生
増殖期では、新たに形成された肉芽組織の構成成分に、酸素と栄養素を供給するため、血管新生とよばれる反応がみられます。
この反応の中心的役割をなすのが、血管内皮細胞です。
これは、マクロファージや線維芽細胞から分泌されるサイトカインによって刺激を受けると、分裂、増殖し、損傷部に積み重なっていきます。その結果、損傷部には毛細血管が新生し、毛細血管ネットワークが作られていきます。
なお、血管新生の乏しい肉芽組織は、治癒が遅れて、障害され、治りにくくなると言われています。
成熟期
怪我をしてから5日以降は、成熟期になります。怪我が重症な場合は、この時期が、年単位に及ぶこともあります。成熟期は、創全体を閉鎖するための創収縮と、肉芽組織から瘢痕組織へ変化する過程におけるコラーゲンのリモデリングがあげられます。
瘢痕組織とは、欠損した組織が、本来の細胞や組織によって補充されず、その代わりに置き換わった結合組織のことです。
損傷部の収縮
肉芽組織が形成されると、損傷部の収縮が生じます。早い場合は、受傷後3~4日後には始まります。これによって、損傷部全体が閉鎖し、傷口も小さくなります。
損傷部は数ヶ月をかけて、コラーゲンの分解と合成を繰り返し、成熟した瘢痕組織になっていきます。
新生血管は消退し、線維芽細胞の数も減少します。
しかし、傷口が治っても、正常の80%程度になります。弾力性も少なく、毛、汗腺なども欠いていることから、機能的には不十分なものとなっています。
参考 http://physicalsupportnagoya.com/article/56605616.html からだのしくみ
炎症期が終わり、増殖期の過程が一番危険な状態で、痛みが減少している為、運動しても大丈夫だろうと思い、いきなり激しい運動をしてしまうと再負傷する可能性が高いです。
ですので、軽めの運動から徐々に強度を増していく必要があります。
お身体は大事ですので、無理しない程度にリハビリをして早期復帰を目指しましょう。
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