こんにちは!
今回のテーマは「【早く走る】ピッチ走法とストライド走法の関係」についてです。
早く走るってのはどの競技でも必要な能力となります。
大まかにいうと、ピッチ走法とストライド走法の2種類分別されていますが、ピッチ走法とかストライド走法を意識し過ぎると体が動かなくなる可能性があります。。
なので、細かく分けて瞬発力やスピードの練習する際の参考程度に捉えると良いものとなります。
ピッチ走法とストライド走法の簡単な説明と細かい理論を説明していきます。
前提として用語の説明をしていきます。
ピッチとは
走っている時の足の回転数を指します。
加速に関わってくる。
ストライドとは
走っている時の1歩の歩幅を指します。
最高スピードに関わってくる。
当たり前となりますが、進むスピードは
ピッチ×ストライド=スピード
となります。
メリット、デメリットの説明や理論がとても長くなるので、先に結論をお伝え致します。
陸上
短距離=ストライド走法
長距離=体格による。どっちが走りやすいか
その他の部活
状況により変わる。
カウンターなどで、相手を離したい場合は、最高スピードを意識するし、ディフェンスでマークをする時や、ドリブルで相手を突破する時は瞬間加速が必要となるからだ。
極端にどっちかというものは無い。
他の人と比べてピッチ走法寄り、ストライド走法寄りってのが正しい言い方になると思います。
基本的にはどっちもピッチもストライドも重要になってきます。
ピッチ、ストライドの特徴について説明していきます。
ピッチ走法
特徴
・回転数が早いため、加速に有利
・リズムが取りやすい
・運動エネルギーのロスが少ない
・回転数を早くするため、心肺機能の消耗が激しくなる
・膝から下を特に動かす傾向
ストライド走法
特徴
・最高スピードが高くなる。
・歩幅を出すための、筋力が必要。
・筋出力が大きいため、関節や筋肉への衝撃が大きい
・強靭な肉体が無いと出来ない。
・お尻から下肢にかけて全体を動かす
細かく早いピッチでは、小回りが利いたり、左右の動きに強くなります。
細かい動作で、膝から下の動作が多くなるため、下肢全体を使うストライドよりパワーが弱くなります。
ストライドではお尻から下肢にかけて連動させて動かす、パワーが出ますが、細かい動作が難しくなります。
先ほども言いましたが「スピード=ストライド×ピッチ」なのは間違えがないので、ピッチを意識した練習、ストライドを意識した練習を行う必要があります。
様々な練習方法がありますが、一部ご紹介致します。
ピッチ
ピッチを出すには細かく早い動作が必要です。
ストライド
前回のコラムで書いたプライオメトリクストレーニング!瞬発力を引き出せ!と筋トレにより筋出力をアップさせて、それを走りに応用するように練習する必要があります。
なので、走りの練習で今の体の100%に近づける事が出来ますが、過負荷が無いと出力向上が見られなくなりますので、最高スピードに伸び悩んでいる方は、走るより筋トレやプライオメトリクストレーニングをした方が良いかも知れませんね。
参照:スプリント学
陸上界の話になりますが、世界で戦える人と日本の選手の差を比べて見ると、ピッチには差はほとんどないが、ストライドには差が大きく見られます。
ピッチは加速、ストライドはスピードと話をしたので、最初はピッチを意識して後半はストライドを意識すれば良いと思うかもしれない。
しかし、人間はうまく出来ていなくて、ピッチからストライドに意識を変えた瞬間に使う筋肉が変わる事で神経伝達が遅れてスピードが一瞬遅くなります。
また、高速スピード化で一瞬スピードが落ちた場合、それ以上のスピードを上げるのは難しくなります。
なので、スタートの時はストライドを意識した走りを利用しつつ、「すり足」に近い状態ですぐに足をつけて加速しつつ、後半はストライド走法でスピードを出すのが一般的のようです。
練習では昨日の自分より1㎜でも限界を突破して成長に繋がります。
一日一日を常に限界突破は体調や体力的な問題があり、オーバートレーニングになる可能性も秘めています。
1週間単位で、先週よりトレーニングの量や質を超えた場合は肉体的に間違えなく成長しています。
何をどれくらい量を出来たのか、精度や時間はどうなのかなど、判断基準を確認してトレーニングするのはありかなと思います。
ピッチとストライドについて、昔はどちらかと思っていましたが、両方考えなければならないって事を思い知らされました。
やみくもに走っても限界突破は難しいと思いますので、ピッチを意識するのか、ストライドを意識するのかを明確に決めてトレーニングした方が良いと思いました。