外科基礎外科系

脱臼の基礎

こんにちは!郡山市堤にあります、きのした鍼灸接骨院の木下です。

接骨院で取り扱える骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷の説明をしていきます。

今回は脱臼の基礎についてです。

 

脱臼とは

脱臼とはなんらかの衝撃によって、関節面の相互の位置関係が失われてしまった状態をいいます。

骨同士が完全に接触を失った状態を脱臼

骨同士が一部だけずれた状態を亜脱臼といいます。

 

発生原因による分類

1:外傷性脱臼
転倒による突き上げや急激な牽引、捻転など、外傷に起因する場合を外傷性脱臼といいます。
外傷性脱臼では外力の作用幾序により、直達性脱臼と介達性脱臼に分けられます。

直達性脱臼

打撃や衝突などで関節に直接外力が作用して脱臼を生じた場合をいいます。

介達性脱臼

脱臼した関節以外の場所から衝撃を受けて脱臼するもの

例えば、転倒して手を着いた際に肘が脱臼する。転倒して肘を着いた際に肩鎖関節が脱臼するなどです。ほとんどの外傷性脱臼は介達外力により起こります。

 

2:病的脱臼

病的な因子により脱臼したものを指します。

例えば脳梗塞での筋肉の麻痺による麻痺性脱臼、リウマチなどの膠原病により関節が変形しておこるものや骨壊死などによる関節端の破壊など関節組織の構造そのものが破壊されて起こる破壊性脱臼、関節の炎症による関節内に滲出液が充満して起こる拡張性脱臼などがあります。

 

3:反復性脱臼(習慣性脱臼)

外傷性脱臼や病的脱臼など何らかの脱臼を生じたことにより、関節を構成する骨の変形、関節包の弛緩、靱帯の変性などが起こり、関節の支持力が低下したために、軽微な外力で繰り返し脱臼を起こすものをいいます。尚、この様な軽微な外力で脱臼を繰り返すものを反復性脱臼といい、特定の運動で常に脱臼を起こす場合を習慣性脱臼として区別しています。

 

4:随意性脱臼

自分の意志で脱臼させる事ができる場合を随意性脱臼といいます。

 

脱臼の症状

1:弾発性固定

関節が正常な位置から逸脱しているために関節運動が出来ないだけではなく、関節頭が脱臼位置で固定されて、動きを封じられた状態です。他動的に無理に動かそうとしても反発して脱臼位置に戻ってしまいます。

脱臼した関節端が周囲の組織を圧迫しているために、整復されるまで持続的な痛みが生じます。

 

2:関節の変形

正常な関節位置にないため変形し脱出した関節頭の位置異常と関節窩の空虚を触知できます。

健側より脱臼した患側の方が短縮して見えます。

 

3:皮下出血と腫脹

周りの組織、関節包や靭帯などの損傷を伴うため顕著な皮下出血と腫脹が出現します。

 

脱臼の合併症

脱臼の合併症には、靱帯断裂、関節半月や関節唇などの線維軟骨損傷、骨折、腱断裂、神経損傷、血管損傷などがあります。
神経や血管の損傷は、主に脱臼した関節端による圧迫が原因のため、脱臼が整復されると改善されるものがほとんどです。

関節半月や関節唇の損傷、あるいは靱帯の損傷を合併すると、関節の適合性や支持力が低下するため、スポーツを続ける場合や労働内容によっては、関節を再建する手術を要する場合もあります。また、後遺症として変形性の関節症を起こしたり、反復性脱臼に至ることもあります。

 

靱帯断裂を伴うものでは、靱帯の修復が成されない場合、動揺関節などの関節不安定な状態が後遺症として残ってしまいます。この様な場合は、習慣性亜脱臼などの原因となるので、靱帯を再建する手術を要します。

 

治療

基本は整復、安静固定になります。

断裂した組織に対して超音波治療は有効になります。

怪我の修復してきたらリハビリを開始して早期復帰を目標に施術になります。

脱臼では関節を支える靭帯や関節包が修復しないと関節が不安定な状態になります。

筋肉を鍛える事で、関節の安定が増しますので運動指導も行います。

 

接骨院での治療

応急処置での整復、固定(継続して治療する場合でも医師の同意が必要となります。接骨院から病院への紹介状をお渡し致しまして、病院の先生の診断をして頂きます。)

固定やリハビリを行って早期復帰を目標に施術致します。

スポーツでの怪我や日常生活での怪我は一度当院までご相談下さいませ。

 

【郡山市接骨院】きのした鍼灸接骨院

住所:福島県郡山市堤1丁目131-2 ドゥ・ウエルY 近くに郡山高校があります。

電話:024-983-0590

 

 

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