外科系膝関節

前、後十字靭帯損傷

こんにちは!郡山市堤にあります、きのした鍼灸接骨院の木下です。

今回のテーマは「前、後十字靭帯損傷」についてです。

※脛骨の前から大腿骨の後ろについているのが前十字靭帯

脛骨の後ろから大腿骨の前についているのが後十字靭帯

 

前十字靭帯損傷について

発生原因

スポーツ外傷でよく見られる障害で着地した際に膝が崩れたり、急な方向転換、外側からの衝突など膝に回旋力が加わり損傷します。

受傷時には「ブチッ」と断裂音を感じたり、激しい痛み、時間経過とともに膝が腫れてきます。

関節内での出血が特徴にもなります。

症状の経過

前十字靭帯が切れる事で膝の安定性が低下して、ガクッと外れるような膝崩れ(Giving Way)が発生します。

一部の断裂では膝崩れ現象が現れないことはありますが、一度損傷した靭帯が100%の状態で治るのは現在では難しいとされています。

治療の方針

スポーツや日常生活で膝崩れが発生する靭帯の損傷の程度が強い場合は、そのまま保存治療をしても痛みは引きますが、膝崩れが起きる事で、膝の軟骨や半月板が損傷して2次的に膝が損傷してしまう場合、変形性膝関節症に移行する場合があるので手術の選択が望ましいです。

ただ膝の炎症状態が引いてからの手術が一般的でスポーツでの早期復帰以外は患者さんの都合と合わせて手術日を決めていくようです。

接骨院での治療

膝崩れの状態がある場合は病院への受診を促します。

保存療法の適応の場合

炎症反応が落ち着くまでは物理療法や手技療法の理学療法を行い、膝の固定を行います。

炎症反応が落ち着いてから関節可動域訓練と荷重できるよう関節のアライメントを調整していきます。

膝崩れの予防の為に、特にハムストリングス(大腿の後面)の筋力強化を狙ったリハビリをしていきます。

ハムストリングスを鍛える事で脛骨の前方移動が防がれて前十字靭帯へのストレスが減ると考えられています。

荷重が出来るようになってから徐々に運動の強度を上げていきリハビリをしていき復帰を目指します。

治療期間は半年~1年くらいになります。

 

後十字靭帯

発生原因

交通事故やスポーツ障害で起こる事があり、膝関節90度の状態から脛骨部に直達外力が加わった際に受傷する場合が多い。膝関節周辺の障害のうち1%の稀な怪我になります。

症状

膝の機能障害は前十字靭帯より程度は少ないですが、靭帯損傷の程度が強い場合は膝崩れを起こす事があります。

また、後十字靭帯は稀な怪我で強い力がないと損傷されない為、後十字靭帯の他の靭帯も一緒に損傷される事が多いです。

治療の際の保存療法か手術かは膝崩れがあるかないかで判断となります。

日常生活での膝崩れは前十字靭帯と同様に2次損傷のリスクがある為、手術する事が望ましいようです。

手術の場合は9ヶ月でのスポーツ復帰を目指してのリハビリになるようです。

保存療法の場合

炎症期は基本的に固定をして安静を保ちます。

炎症反応が低下してから関節可動域の拡大及び筋力強化のリハビリをメインに施術していきます。

受傷後、4週間頃からサポーターを付けて運動していき、強度徐々に上げていきます。

3か月後にスポーツ復帰できるよう、理学療法でのリハビリを行っていきます。

以上です。

スポーツでの怪我や日常生活での怪我でご相談がありましたら、ご遠慮なくご相談下さいませ。

 

【郡山市接骨院】きのした鍼灸接骨院

住所:福島県郡山市堤1丁目131-2 ドゥ・ウエルY 近くに郡山高校があります。

電話:024-983-0590

 

 

 

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