こんにちは!きのした鍼灸接骨院の木下です。
今回のテーマは「宿便のウソ!そもそも存在しない話」です。
宿便って言われているのが、腸の隙間に便が溜まり出てくる事を指しているようです。
しかし、医学的には全くそのようなものは無くて、大腸肛門病消化器内視鏡専門医の黒田敏彦氏も、「1万人以上の腸を見てきたけれど、いわゆる「宿便」のある人はいなかった」と言っていたそうです。
なら、断食した時も便が通常通り出るのはなぜ?って思う方もいると思いますが、実際は腸内細菌や腸の粘膜の入れ替わりで剝がれたものが合わさって便として出るようです。
それもそのはずなのかなと思いました。
なぜなら腸は小腸と大腸に分かれていて小腸5~7m、大腸は1.5mでなんと表面積は小腸は約テニスコート1枚分、大腸は半分の大きさみたいです。
そこから少し剥がしただけでも相当な量が出るのは想像は難しくないかなと思います。
断食をして宿便を出すためにやっている方は辞めた方が良いと思います。
プチ断食は健康効果について様々な研究がありますが、長期の断食に関しては研究が少ないようです。
免疫がリセットされて健康になるかも?くらいのものがあるくらいなので、あまりオススメは出来ません。
断食がオススメ出来ない理由としてもうひとつありまして、腸内細菌も食べ物を栄養として体に良い影響を与えています。
しかし、断食して食べ物が無くなるとどうなるかと言うと、腸粘膜を食べて生きようとするようです。
断食のし過ぎで、食べ物が全くないと腸がボロボロになる可能性がありますので、健康状態をみつつ断食にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
宿便を出して健康にってそもそも宿便自体が存在しないものですので、騙されないように気を付けていきましょう!
断食も精神的や免疫でメリットがある可能性がありますので無理のない範囲でやるようにしていきましょう。