こんにちは!きのした鍼灸接骨院の木下です。
今回のテーマは「関節軟骨は消耗品!?」についてです。
テーマにした理由は膝や腰の痛みの原因となりうる要因であり、一度関節軟骨を損傷してしまうと治り辛いところでもあるのでその理由と対策をお伝え致します。
骨の関節面を覆っている、スムーズかつ強靭で弾力性のある組織となります。
関節軟骨の厚さは約3~4㎜で人生80年間を使っていかなければなりません。
しかし、血流に乏しいところで再生しないと言っても過言ではないくらい、再生がしにくいところなので、負担をかけ続ける生活をしていると関節は消耗して変形性疾患になってしまう可能性があります。
ほぼ再生しない事から「関節は消耗品」と言われています。
そこで如何に関節への負担を減らす事が出来るのかが大事となってきます。
関節への負担を減らす方法をこれからご紹介致します。
1 肥満対策
人それぞれ関節軟骨の強さは違いますが、そこまで大きな差はないです。
例えば
60㎏の人と100㎏の人がいるとします。
ランニングをした時は3~10倍の膝への負担がありますので差を見ていくとするとこのようになります
3倍の場合
60㎏の人は膝への負担は180㎏
100㎏の人は膝への負担は300㎏
膝は消耗品なので、日々をマイナスすると過体重の場合はすぐに怪我をしてしまうのが分かると思います。
BMIが25以上の方は、減量する事をオススメします。
2 運動で筋肉をつける
関節は筋肉をつける事で、衝撃を筋肉が支えてくれるので、関節への負担が減少します。
膝が痛い人でも歩きなさい!と言われる理由はここにありまして、膝が痛いからと座ってばかりいると、筋肉が減るのでかえって動いた時の痛みが増す可能性が高くなります。
また、筋肉をつけるのは重要でも、正しいフォームで筋トレをしないと関節への負担が大きくなり痛めてしまう事もあります。
特にウェイトトレーニングしている場合は、関節可動域いっぱいまで動かす事が重要ですが、少ししか動かさない場合、高重量を持ち上げる事が可能となります。しかし、高重量の場合は関節に対しての重さが負荷となり関節が損傷しやすくなりますのでご注意下さい。
ランニングの場合は、繰り返しの体重を支える負荷を長時間繰り返し負担を与えますので、ランニングも注意が必要です。
自分にあった運動を心がけると良いと思います。
オススメは、筋トレです。回数も少なく筋肉を鍛える事が出来るので関節への負荷が最小で筋肉を鍛える事が出来るからです。
少しずつ筋トレをしていきましょう。
3 柔軟性をつける
柔軟性を上げるコツは関節可動域いっぱいまで関節を動かす事です。
ストレッチでも運動でも何でも良いので、体を大きく動かす事が大事になっていきます。
普段から大きく動かす事がとても重要ですが、運動に慣れていない方は、日常生活ではなかなか動かせないところを寝る前だけでもいいので始めてみてはいかがでしょうか?
変形性関節症の痛みの原因は関節の変形したから痛いのではなく、変形した部位が周りの組織にぶつかり痛みが出ます。
一度変形してしまったものは、治る事はほぼありませんので、体を大事にしてみてはいかがでしょうか?