ジャーナル

シャケを食おうぜ!「アスタキサンチン」

こんにちは!

今回のテーマは「シャケを食おうぜ!「アスタキサンチン」」です。

 

アスタキサンチンとは魚介、甲殻類(エビ・カニ)などの赤の色素の成分となります。

このアスタキサンチンは抗酸化作用が強いって事で有名で、実際にどのように働く可能性があるのか調べた研究がありましたのでご紹介致します。

 

 

アスタキサンチンで骨格筋の質が向上、糖尿病を改善する可能性

富山大、骨格筋におけるアスタキサンチンのAMPKを介した運動模倣薬的な作用を研究

 

富山大学は1月30日、肥満などで生じるインスリン抵抗性に対し、海産物に含まれるカロテノイド色素であるアスタキサンチンが、骨格筋のAMPKと呼ばれる分子を介して、ミトコンドリア機能の改善を促し、骨格筋を脂質代謝により適した遅筋(赤筋)に変化させることにより、血糖値や脂質代謝異常を改善させることを発見したと発表した。これは、同大大学院医学薬学研究部(医学)内科学講座1の戸邉一之教授、アラー・ナワズ研究員、西田康宏協力研究員(富士化学工業株式会社)らの研究グループによるもの。研究成果は「The Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle」に掲載されている。

 

通常食マウスにおいてもミトコンドリア関連遺伝子の発現亢進に伴い、血管新生や骨格筋の遅筋線維の遺伝子発現も亢進しており、骨格筋が肥満時の脂質代謝により適した遅筋化することが示唆された。

同時に肥満モデルマウスでは、脂肪組織での炎症性サイトカインに関連する遺伝子発現が減少しており、この作用は、脂肪組織での過酸化物質を示すTBARSが低下していたことから、これまで考えられているように、酸化ストレスを脂肪組織では低下させることも作用機序の一端を担っていると考えられた。

また、一般的に抗酸化物質はメタボリック症候群のような酸化的環境下では有益な作用を示すと考えられるが、近年では、特定の抗酸化物質の過剰摂取により、日常的な運動トレーニングによる耐糖能改善作用を妨害することが報告されている。この作用は、骨格筋において活性酸素による生理的な正の作用であるAMPKの活性化を抗酸化物質が妨害するためだ。アスタキサンチンでは、培養骨格筋細胞(C2C12細胞)において、活性酸素である過酸化水素によるAMPKの活性化(リン酸化)を代表的な抗酸化剤であるN-アセチルシステインとは異なり、阻害せず、肥満モデルマウスにおいてもトレッドミルによる運動トレーニング後の糖負荷試験で、運動と相加的な作用を示した。これらの結果を総合すると、アスタキサンチンは単純な抗酸化物質としての作用だけではなく、それとは独立した特徴的な代謝改善作用を示すことが考えられる。

今回の研究の成果から、アスタキサンチンの日常的な摂取により、骨格筋においてインスリン抵抗性が改善し、メタボリック症候群や糖尿病の発症や進展を予防することが期待される。研究グループは「アスタキサンチンのAMPKの活性化に関する分子作用機序は明らかでないためその機序を解明し、作用機序に基づいた新奇で安全な骨格筋AMPK活性薬の創薬につなげたい」と、述べている。

 

一部引用:https://www.m3.com/clinical/news/726471

 

個人的な見解

動物実験にはなりますが今回分かった事は

・血管を増やし遅筋繊維を増やす可能性
・遅筋繊維が増える事で代謝UPによりメタボリック症候群に有益か?
・脂肪細胞は炎症物質を低下させる

 

って事ですね。

シャケとかエビとか赤い海鮮物ってサッカー選手によく食べられているメニューになりますが、疲れにくくなる要因があったわけなのかも知れないですね。

 

もう一つ気になったのは脂肪細胞は炎症物質を低下させる事。

 

日頃のダメージが溜まると体内は自動的に脂肪細胞を増やして改善させようと行動(食べる・運動低下)を起こさせるだろうなと思いました。

 

体内の炎症対策をしたら自然と痩せるのかね。

 

炎症対策とアンチエイジングの行動はほぼ一緒なのでいつもより疲れたら休むようにしようと思いました。

 

まとめ

シャケやエビ、カニなど赤い海鮮物はすごそうって事ですね。

積極的に取りたいですが、結構お高いので時々摂りたいなぁと思いました。

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