優しくされるとすぐに好きになります（勘違い）
こんにちは！郡山市堤にあります、きのした鍼灸接骨院の木下です。
今回はちょっと身体の事ではなく心理学の群衆心理について説明致します。
群衆心理と言う言葉を知っていますか？
群衆心理とは大辞林によると
群集が示す特殊な心理状態。一般に判断力が低下し、興奮性が強くなり、衝動的・無責任的な言動をとる傾向になる。
言葉で言うと分かりにくいかも知れませんが、
赤信号みんなで渡れば怖くない
フーリガンのサッカーの試合会場の内外で暴力的な言動・行動を行う行為
政治で行われているデモ
等、色々とみんながやっているからと判断力が低下して悪い事でも悪くないと勘違いして行動してしまいます。
群衆心理の主に４つ性質を説明致します。
１）道徳性の低下
個人のモラルが最低レベルまで低下して無責任な行動をする
赤信号みんなで渡れば怖くないですが、赤信号は渡っていけないと交通ルールがありますが、みんな渡っているからいいやとルールを破る
集団でいじめをしていて、いじめがエスレートしていてもモラルが低下していて悪い事だと認識していない。
２）暗示への抵抗力減少
群衆になると暗示にかかりやすくなり、正確な判断力が失われてしまう上に心理的な感染が顕著になってくる。
たくさんの人が集まる場所で火事などがおきると、一斉にパニック状態になって非常口がいくつかあるにも関わらず、同じ出口にみんなが殺到したりするケースなどがこれに当てはまります。
３）思考が単純になる
個人では思慮深い人であっても群衆にまぎれることによって、無意識のうちに個人としてのアイデンティティが低下してしまい、モノの見方や考え方が単純になる。そのことで結果的に感情的な考え方や行動が顕著になってくる。
４）感情的な動揺が激しくなる
感情の動揺が強くなり、興奮状態に陥りやすくなる。野球観戦や音楽ライブなどはこのような群衆の興奮しやすい性質を上手く利用している好例と考えられる。
この効果は周りに感染してしまうので良い面で感染は良い事ですが、悪い事で感染してたら悪い事をしてても気づかず広まるから恐ろしいですね。
群衆心理の中には「ルシファー効果」というメカニズムがあります。
「ルシファー効果」とは、『es』という映画にもなった「スタンフォード監獄実験」を行ったアメリカの心理学者「フィリップ・ジンバルドー」が提唱した概念で、どんな人間でも周囲の同調圧力によって善人から悪人に変わってしまう可能性を孕んでいるというもの。
つまり集団心理により善人が簡単に悪人になってしまいます。
脳科学の分野でも私たちは集団になると倫理と関係する脳の領域の活動が鈍ることが証明されているようです。
ソロモン・アッシュの実験があり紹介致します。
彼による有名な研究のひとつは、1955年に発表された同調に関する研究である。彼は2枚の線分カードを用いた。1枚には1本の線分(標準線分)が描かれており、もう1枚には3本の長さの異なる線分(比較線分)が描かれている。被験者は7人のサクラがいるグループに組み込まれ、比較線分のうち線分と同じ長さの線分はどれかと聞かれる。7人のサクラは全員同じ答えを返したがその答えはあきらに間違っている。最後に被験者が回答するが、その回答がサクラに同調したものになるか、一人だけ正しい答えを返すかが調べられた。おどろいたことに被験者の75%が少なくとも一度はサクラの答えに同調した。このことから、集団圧力は他人を同調させることにはかなり効き目があることがわかった。
自らの記憶自体が多数派に同調して書き換わってしまい、多数派の主張するうその事実を信じてしまう現象が起きる事があるようです。
なので群衆心理を使っている詐欺にねずみ講やマルチ商法、ネットワークビジネスがありまして大人数で１人を誘い出し、みんなやってるよ感を出し群衆心理に持ち込んだところで、契約させるという怖い手口の詐欺もあります。
防ぐためには知っておくという事が大事です。
群衆心理はすべて悪い面だけではありません。一人ひとりは弱くても、みんなの思いが一つとなり、大きなこともできるようになるというものだからです。
ただその行動が破壊行動かみんなのための行動かなだけです。
一人ひとりがみんなのために行動したら良い世の中になりそうですね。
私は騙されやすいので、みんなで私を騙すのはやめてくださいませ。（自称：素直）
以上です。
【郡山市接骨院】きのした鍼灸接骨院
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