こんにちは!きのした鍼灸接骨院の木下です。
今回は「触診について」です。
触診の目的
患者様の構造を特定し、正常な体の構造と患者様のお身体の構造の情報を比較して評価をする。
逸脱しているところの評価ポイント
硬い、柔らかい、形、範囲、ざらざら、つるつる、腫れている、熱を持ってる、冷えている、どこでの硬さ、深さなど
体表面での触診
・熱感の有無(炎症反応)
・腫れ(炎症反応、良性腫瘍(脂肪腫、血管腫など)、甲状腺、流行性耳下腺炎、皮疹など
形や大きさなど
・骨の形状、筋肉の形状を把握する。(解剖学の知識が必要)
・皮膚の手触りの違い
・脈拍・リンパ節など
筋肉の触診
筋肉の形状、硬さ(筋スパズム、瘢痕)、柔らかさ(筋力低下、神経異常の有無)、圧痛、熱感、腫脹
筋肉の触診でのポイント
知識にて形状や深さ、ランドマーク(目安)の骨など知ってから触診をする。
MMTにて筋力の強さを測る
出典:https://www.kango-roo.com/sn/k/view/3340
健康な人でもMMT5とは限らないので注意が必要。身体の使い方を忘れているケースもある。疾患での筋力評価に使う。
関節可動域
正常と比べて、どれくらいの角度の違いがあるか診る。なぜ関節可動域が低下しているか原因を探る。
最終可動域感覚(エンドフィール)での硬さでどこの部位の障害かを知る。
目安
1 硬い、遊びがない(骨性)
2 硬い、遊びがある(靭帯、関節包)
3 柔らかい、遊びがある(軟部組織)
浮腫の診察
浮腫の原因は4つあります。
① 毛細血管圧の上昇・・・血管から血漿が圧力で押し出される
② 低アルブミン血症・・・浸透圧の影響で血漿が外に出てしまう。
③ 血管透過性の亢進・・・炎症などで血管が拡張して血漿が漏れる
④ リンパ管の閉塞・・・血漿成分の流れるところが止められて溜まる
1 局所か全身か
2 皮膚の状態の確認
①1全身 2圧痕がゆっくり:心不全、腎不全、静脈閉塞、薬の副作用、飢餓、妊娠
②1局所 2圧痕がゆっくり:静脈閉塞、起立性浮腫、血流障害
③1局所or全身 2圧痕がゆっくり:血管炎、炎症、アレルギー、血管性浮腫
④1局所or全身 2圧痕が残らない:甲状腺機能低下症(全身)悪性リンパ腫、リンパ節切除。フィラリア症
浮腫みの診察
1浮腫の分布の確認
2皮膚の状態の確認
3全身状態の確認
触診の精度を上げるためには、病気の基礎や解剖学での知識が必要です。
お身体の悩み、ご相談がございましたらご遠慮なくご相談下さいませ。
【郡山市接骨院】きのした鍼灸接骨院
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