問診

視診について

こんにちは!きのした鍼灸接骨院の木下です。

今回は「視診について」少し詳しく行っていきます。

長いですので興味のない方は見なくても大丈夫です。

 

視診

歩き方による病気の判断

痙性歩行

つま先をひきずるように歩きます。片側錐体路障害で見られます。

ぶん回し歩行

脳梗塞や脳出血などの障害により片麻痺になった時の歩行。特徴的なウェルニッケ・マン姿勢を取り、健側で踏ん張って患側を体と一緒に足を前に出すために起きます。
コンパスのように回し足を前に出すような動きになります。

はさみ足歩行

両足をはさみのように組み合わせて歩きます。両側の錐体路障害で見られます。

鶏歩

腓骨神経麻痺で見られます。足首が上がらず垂れたままなので、足を高く持ち上げ、つま先から投げ出すように歩きます。

動揺性歩行

筋ジストロフィーでの歩行です。腰を左右に振りながら歩きます。

小刻み歩行

パーキンソン病での歩行です。前かがみ・小刻み・手をあまり振らずにあるきます。突進歩行なども出てくる事があります。

失調性歩行

ふらふらとしていて、不安定でぎこちなく歩きます。

足元を見ながら両足を開いて、かかとを打ちながら歩きます。

酩酊歩行

小脳の障害で起きる歩行です。運動の調整が効かないため、酔っぱらった様に歩きます。

トレンデレンブルグ歩行

中殿筋麻痺や先天性股関節脱臼などで見られます。患側の足で立った時に中殿筋が支えきれず健側の骨盤が落ちます。

間欠性跛行

脊柱管狭窄症やバージャー病、下肢静脈血栓症などに起こります。歩行するとだんだんと痛みが増して歩けなくなります。休むと痛みが減ります。

バージャー病や下肢静脈血栓症は、休む姿勢に関係なく休むと痛みが減ります。

脊柱管狭窄症の場合は前傾姿勢や座った姿勢で痛みが減ります。

姿勢

重心の位置や重心線の位置をみて姿勢を判断します。

基準面

出典 http://sakurasakukango.web.fc2.com/zintai.html

矢状面での重心線
耳→肩甲骨の肩峰→大腿骨大転子→膝蓋骨後面(膝関節前面)→外果前方

前額面での重心線
後頭隆起→脊椎棘突起→殿裂→両膝関節内側の中心→両内果の中心

 

棘突起で背骨を見る時に注意

捻じれで棘突起を観ていくと曲がっています。椎体が曲がっているのか捻じれで曲がっているのか見る必要がある。

動診も必要で正常の動きを阻害している筋肉、関節などの場所を確認する。

日常生活で姿勢が曲がっている状態では体に負担がかかります。
ただし、姿勢を正しくしようとしても疲れてしまいます。それは、今の姿勢が楽なように体の構造がなっているかです。

座っているときに左右に曲がっている、猫背、胸を張らしている、肩が下がっているなど、構造上でその姿勢になっているので、良い姿勢と言われている姿勢を取ることは、現在のお身体では無理な姿勢になっているから疲れてしまいます。

構造を治す事は可能です。

 

表情

目がうつろ・・うつ傾向、ストレスを貯めている、疲れている、内気傾向

眉間に皺がよっている・・ストレスを貯めている、人の嫌なところが目につきやすい、イライラしやすい、怒っている、パソコンやスマホの見過ぎ

瞼が下がる・・・眼瞼下垂、加齢により起こるもの、目の疲れ、前頭筋の過緊張からの肩こり、頭痛も出やすい、重症筋無力症

瞬きが多い・・・緊張や不安がいっぱいある

顎の緊張・・・ストレス、力仕事で無意識に噛んでいる、歯ぎしり、ご飯をかむのが片方、頭痛、肩こり、腰痛の原因にもなる

目の白いところが黄色・・・肝臓疾患

顔の浮腫が強い・・・腎臓疾患、表情筋の緊張で血液循環が悪くなっている。

まぶたのぴくぴく・・・眼瞼ミオキミア:肉体的な疲労だけではなく、精神的なストレスでも起こりやすく、コーヒーを飲んでも症状が強く出る場合があります。通常は数日~数週間で自然におさまります。

ベル麻痺・・・顔面神経麻痺(口すぼめが出来ない、おでこの皺も寄せられない、口が半開きで涎が垂れるなど)おでこが動かせる顔面麻痺は脳血管障害のためすぐ専門医の治療が必要。

 

皮膚

内出血:内出血が起こると紫色に見えます。その後、不要になった赤血球が壊されてビリルビンがでます。ビリルビンの色が黄色です。
その後次第に吸収されていきます。

チアノーゼ、レイノー現象:酸素が欠乏している状態(還元ヘモグロビンが多い)。真っ白や青紫色になる。血液の流れが良くなると真っ赤になる。膠原病、閉塞性動脈疾患、振動(振動工具での作業)薬の副作用 女性に多い

白色皮膚線条:肉割れ、妊娠後、体重増加の場合は生活習慣の変化を聞く

赤色皮膚線条:クッシング症候群

ほくろ:大きい場合はメラノーマを疑う

 

皮膚の状態

掻くと赤く腫れる:蕁麻疹

乾燥している:乾燥している、栄養不足、大腸の問題、皮膚が弱い、アトピー性皮膚炎など

丸く腫れている:脂肪腫、血管腫(赤い)、粉瘤(穴が見られる場合がある)

赤く熱感がある:炎症、蜂窩織炎、ひょうそ(爪)

手の水疱:掌蹠膿疱症(胸鎖関節も痛む事がある)

肋間神経に沿った水疱:帯状疱疹(ヘルペスウイルス)

 

変形

骨盤の歪みによるO脚、X脚

骨折後の変形治癒

変形性関節症

先天性疾患:クル病(O脚、X脚)マルファン症候群(側弯、漏斗胸)

突発性側弯症:思春期の女性に多い

リウマチ:オペレグラスハンド(関節破壊で指が短い)尺側変位、スワンネック変形、ボタンホール変形、Z字変形

浮腫の有無 浮腫の種類は触診で述べる。

以上です。

適切な治療は適切な場所で行う事が大事になります。当院で来られた場合に病院への受診が必要な方は紹介状をお書きします。ご遠慮なくご相談下さいませ。

【郡山市接骨院】きのした鍼灸接骨院

住所:福島県郡山市堤1丁目131-2 ドゥ・ウエルY 近くに郡山高校があります。

電話:024-983-0590

 

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