こんにちは!
今回のテーマは「腰痛にどんな種類のマッサージが有効なのか?」についてです。
マッサージって色々な種類がありますよね。
スポーツマッサージ、指圧、リラクゼーションなどなど
それらについて比較した研究を見つけましたのでご紹介致します。
リラクセーションマッサージと、ストラクチュラルマッサージ(structural massage)の2種類のマッサージと、何もしない群の3群を比較しています。
・リラクセーションマッサージ: リラックスを目的として腰や臀部を押したり揉んだり揺すったりしたそうです。米国ではスウェディッシュマッサージと呼ばれ、マッサージ学校で必ず学ぶ、基本的なマッサージです。ちなみに米国のマッサージセラピストは公的資格で、資格のない人がマッサージ業をすると違法とのことでした。(Wikipedia英語版より)
・ストラクチュラルマッサージ(structural massage): どうやら傷んだ筋膜を同定し、筋膜を伸ばす事により拘縮を解除するアプローチで、タイ古式マッサージに似た手法、と書いてありました。日本にはあまりないタイプのマッサージのようですが、整体がもっとも近いかも知れません。
・通常治療群: 特に何も治療を受けていません。
考察
一般的なマッサージの学校で教えられるリラクセーションマッサージは、より専門性が高いとされるストラクチュラルマッサージと同等の効果であった。26週時点まで効果があったが、52週の効果は微妙なところだ。セラピスト間の効果の違いはなかった。副作用は少なかった。
これまで15件の慢性腰痛に対するマッサージ治療のトライアルがあった。4つの北米でのトライアルはストラクチュラルマッサージに近いもので(タイ古式マッサージ、中国マッサージ)、結果は良かった。リラクセーションのトライアルはこれまでなかった。ストラクチュラルマッサージの作用機序は未だ不明である。これら2つの一見異なったマッサージ法は、似たような心理的な効果をもたらす。例えは、局所的な刺激や、中枢神経の反射を介して。
リラックスした環境で時間を過ごしたことや、触られること、セラピストの治療を受けられること、生活指導を受けられること、身体意識が増えることなどの非特異的な理由で効果があったかもしれない。
リミテーションとして、治療がブラインド化されておらず、通常治療群はがっかりして低い評価をしたかもしれない。
椎間板ヘルニアの様なストラクチュラルマッサージの効果が出るような患者は除外されている。
結論
リラクセーションマッサージもストラクチュラルマッサージも慢性腰痛の治療の有効なオプションになる。リラクセーションマッサージのほうがどのセラピストでもできるためアクセスが容易で若干安いため、有利だ。
マッサージの効果はあるのは間違えないところですが、マッサージの種類によっての差は今のところ無いようです。
スポーツマッサージとか名ばかりで、多分効果の違いはないでしょう。
トレーナーさんが相手の事を理解していて、どれくらいだと調子が良くなるのかを統計を測って施術するからこそ、スポーツマッサージは生きていくのかなと思いました。
単に、治療でスポーツマッサージ店と書かれていた場合は、どうなんだろうと思います。
様々なマッサージがありますが、現在は多分確認されていません。(ちらっと確認した時に出てこなかった)
マッサージを受ける際は、マッサージの技術がとても下手を除いては、その人がどれくらい信用出来るかがポイントなのかなと思います。
改めて、知識を患者さんのライフスタイルに影響出来るように、日々勉強していこうと思いました。