こんにちは!きのした鍼灸接骨院の木下です。
今回のテーマは「心肺機能と死亡リスクについて」です。
色々と調べていて心肺機能と死亡リスクについての面白い論文を見つけましたのでご紹介致します。
今回の研究では8.4年間観察されています
参加者は122007人(平均年齢53.4歳(±12.6歳);72173 が男性です。)で、ランニングマシーンを使って、心肺機能が低い群(25%未満)、平均より下の群(25-49%)、平均より上の群(50-74%)、高い群(75-97.6%)、ずば抜けて高い群(97.7%以上)の5つに分けて比較したんですな。
結果
・ずば抜けて高い群は低い群より死亡リスクが80%低下
・ずば抜けて高い群は高い群より死亡リスクが23%低下
・平均より下の群は平均より高い群に比べて死亡リスクが29%上昇
結論
『心肺機能が高いほど死亡リスクが低下した』
研究者いわく
心肺機能と全死亡率は逆相関しておりその関係には上限がなかった。つまり心肺機能は鍛えれば鍛えるだけ全死亡率が低下するという結果であった。それは高齢者や高血圧患者においても認められた。ヘルスケアの専門家は患者に対して高いレベルのフィットネスの到達と維持を推奨すべきである。
危険因子による死亡リスク
心血管疾患:29%上昇
たばこ:41%上昇
糖尿病:40%上昇
心肺機能の低下は具合によってはこれらの危険因子より危険になる可能性があるようです。
心肺機能を高めるにはどんなトレーニングをすると良いのかと言うと
一番効果が高いのは短時間で苦しくなるまで追い込む運動ですね。
つまりHIITバーピートレーニングがオススメです。
わずか4分で限界まで追い込む事が出来るトレーニングです。
とてもキツイですが、良いと思います。
また、足の筋肉を使うと心臓の負担が大きくなり鍛えられますので
スクワット
もオススメです。
週に2~3回くらいを目安にやると健康増進のためになりますので、時間を作れると良いですね。
健康のために運動は大事だぜって事ですな。
健康って普通の状態なので、あまり意識しないかもですが、病気になったら治りませんので、生活を少しずつ変えて体調が良い状態をキープするようにして行きましょう。
論文についてですが、なぜ危険因子の中に、病気以外の喫煙が入っていたのか微妙に分からないのですが、たばこは肺の機能を低下させるのは間違えないので、相関関係があるのかなと思います。
健康のためにちょっとずつ運動をしてみてはいかがでしょうか?