こんにちは!きのした鍼灸接骨院の木下です。
今回は座るに関してのジャーナルがございましたのでご紹介致します。
普段の生活の中で、座って過ごす時間が1日当たり6時間以上の人では、3時間未満の人と比べて早期死亡リスクが19%高いことを示した研究結果が発表されました。
米国がん協会の研究では、このような死亡リスクの上昇をもたらす14の疾患も発表されました。
近年、座って過ごす時間が長いと死亡リスクが高まるとする報告が複数あります。
対象は、参加者のうち研究登録時に明らかな慢性の病気を持っていなかった男女12万7,554人。
このうち4万8,784人が21年間(中央値20.3年)の追跡期間中に死亡した。
年齢や性、学歴、喫煙の有無、食生活、運動習慣などを考慮して解析した結果、余暇を座って過ごす時間が1日に6時間以上の人では、3時間未満の人と比べて全死亡リスクが19%高いことが分かりました。
また、死因別では
①がん
②心疾患
③脳卒中
④糖尿病
⑤腎疾患
⑥自殺
⑦慢性閉塞性肺疾患(COPD)
⑧肺疾患
⑨肝疾患
⑩消化性潰瘍などの消化器疾患
⑪パーキンソン病
⑫アルツハイマー病
⑬神経障害
⑭筋骨格系障害
14の死因による死亡リスクが上昇することが明らかになりました。
さらに、死亡リスクの上昇の程度は死因によってばらつきがみられ、がんでは約10%の上昇でしたが、筋骨格系障害では約60%の上昇が認められました。
研究グループのメッセージは“もっと動くべき”といういたってシンプルなものでした。
座位時間は短いほど身体に良いということ。
1時間座って過ごしたら2分間立つだけでも脂質や血糖、血圧の値は改善します。
参照文献要約:Prolonged Leisure-Time Spent Sitting in Relation to Cause-specific Mortality in a Large U.S. Cohort.