健康系

腰痛治療に役立つレビュー

こんにちは!
今回のテーマは「腰痛治療に役立つレビュー」です。
腰痛ってよくある症状の一つとなりますが、何が原因で起きているかは調べないと分からないものとなります。
大半の原因は精神的なストレスや肉体的なストレスが強い事で回復が追いつかない又は回復能力の低下により損傷する事がほとんどとなります。
ただ、ほとんどなだけで一部例外なものもあるので、私でも病院でも専門家の判断を受けた方が良いのは間違えないところです。
実際に先生は診断するに当たってどんな事に気を付けているのかレビューがありましたのでご紹介致します。
腰痛治療のイギリスアメリカのレビュー
論文概要

腰痛は、プライマリケアの観点から、腎結石など腰椎以外の原因によるもの、硬膜外膿瘍など重篤な腰椎疾患によるもの、椎間板ヘルニアなど下肢痛や腰部脊柱管狭窄症など間欠跛行を伴う腰痛、そして、どれにも当てはまらない非特異的腰痛に4つに分けられる。

に示すような詳細な病歴聴取3)、身体検査で重篤な疾患や特異的原因による腰痛を分けることができ、その他は非特異的腰痛と考えられる。オーストラリアで行われた1172例の腰痛患者のコホート研究で、腫瘍、感染、骨折などの重篤な原因は1%以下だった。

表. 注意を要する腰痛の臨床症状
J Gen Intern Med 2001; 16: 120-131 3)

非特異的腰痛の原因検索のための画像検査は、画像所見が必ずしも原因でないこと、原因が分かっても治療法に違いがないことから、必要ではない。

全ての非特異的腰痛患者に、まず腰痛は良くなると安心感を与えること、潜在的な深刻な基礎疾患が存在するリスクが低いこと、緊急の画像検査は不要であること、および非薬物療法が薬物療法に勝っていると考えられているとアドバイスすることが勧められる()。

 

図. 英米の新ガイドラインによる腰痛の診断と治療の流れ

急性腰痛患者の治療において、以前のガイドラインと比べて2つの変更が見られる。1つは初期治療で、非薬物療法が薬物療法より推奨されている。アセトアミノフェンが推奨から外れた。2つ目は、予後予測の質問票を用いた階層的なアプローチが推奨されている。このための質問票にはさまざまな種類がある。予後が悪いと予測された患者に対しては、認知行動療法やオペラント療法などの精神医学的治療が効果ある。

3カ月以上痛みが続いている慢性腰痛患者の治療における変更点は、マッサージ、脊椎マニピュレーション、精神療法、学際的リハビリテーションなどの非薬物療法が薬物療法に優るとされている点である。アセトアミノフェン、三環系抗うつ剤、ベンゾジアゼピンが推奨から外れた。腰痛に対する手術療法、硬膜外ステロイド注射、ラジオ波治療の推奨度が下がった。

 

今回の改訂では、初期の非特異的腰痛に対する画像診断が推奨されなくなっています。日本では、ほとんどの新規患者がレントゲン検査を受けています。中には偶然、予想していなかった重篤な疾患を発見することもありますが、医療被曝、医療経済全体を考えると、非特異的腰痛患者には初診ではなく、1週間ほど様子を見てから画像検査を行う方がよいかもしれません。そのため、初診時に本論文で示されているように、念入りな病歴聴取が欠かせません。

腰痛は臨床医にとって、科を問わず患者から相談を受ける可能性がある症状です。欧米では整形外科医が診察する前に、プライマリケア医が診察することが一般的です。そのため、今回取り上げたガイドラインはプライマリケアを行う医師が参考になるように作成されています。腰痛患者を診察する可能性がある先生方は、参考にすることをお勧めします。

 

個人的な意見

 

お医者様はレントゲンの適材適所があり、所見から必要か必要でないか判断できるはず。

しかし、マネー的な問題で結局は必要ない症状にしろレントゲンを撮るのを辞めないですし、発症率1%に満たない病気の診断が100%否定されるまで検査をしないと治療出来ないスタイルをもうちょっと改善して欲しいなぁと思いました。

 

まとめ

自己判断はとても危険で放置して治るものであれば良いですが、病気の治療は「早期発見・早期治癒」です。

遅れれば遅れる程、治療期間は長引きますし、改善がすぐに起きなくなります。

 

日常生活で「痛みがあるけど動けるから動く」ではなく「痛みがあるのは体の異常なのですぐに対処する」と言う考え持たないと起きなくて良い病気になる可能性が高くなりますので、お気を付けくださいませ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です